「当院でネブライザー療法をされている方へ」

先日、日本小児アレルギー学会より「新型コロナウイルス感染症のパンデミックの際には、ネブライザーを使用することでウイルスがエアロゾル化して感染伝搬を拡大させる可能性があるため、他の吸入器具を用いることが望ましい。乳幼児で他の器具の使用が困難で、ネブライザーを使用する場合は、十分な換気が必要」との注意喚起が発表されました。

新型コロナウイルス感染者の中には発熱や他の症状が乏しく、感染に気付きづらいケースもあります。感染を拡大させる事を防ぐためにも、自宅においても対策を行ってください。自宅でネブライザーを使用する場合には、窓を開けて換気してください。吸入時には、高齢者や基礎疾患のある人の同席は避けるようにしてください。また、4歳以上の子どもさんの場合には、スプレー式の吸入薬に変更できる場合がありますので、診察の際にご相談ください。

小児ぜんそくなどの合併症を持っている子どもの場合、新型コロナウイルス感染症にかかると重症化する可能性があります。普段から喘息のコントロールをしっかりとすることが大切です。感染拡大が怖いからといって、吸入療法を中止することはおやめください。ご不明な点がございましたら、いつでもご連絡ください。