当病院について
当院の取り組み
医療安全パトロールの取り組み 和歌山生協病院 医療安全管理室 藤井かおり
和歌山生協病院は『いつでも,どこでも誰もが安心できるより良い医療と福祉をめざします』という基本理念に基づき患者の人権を守り,共同の営みの医療と福祉を推進しています。
2004年に設置された医療安全管理室には専任の医療安全責任者が配置され,現在5代目となります。2019年には専任の事務局員の配置も行われ,積極的な医療安全活動の情報収集や広報にも取り組んでいます。
月に一度、医療安全管理委員会で実施している『安全パトロール』と銘打った各部署への安全ラウンドは,2020年度より5Sをテーマに取り組んでいます。ラウンドは看護師,薬剤師,放射線技師,事務の4名の委員で行っており,事前に記入してもらったチェックシートをもとに,様々な視点からチェックをしています。ラウンド後すぐに講評をおこない,医療安全管理室より改善提言を行います。
改善提言を行われた部署には概ね1か月以内に改善計画書を提出してもらい,3か月後に評価ラウンドを実施しPDCAサイクルを回しています。今年度指摘し改善された点が継続されているかは次年度のラウンドでチェックすることとしています。
5Sとは何かを職員に知ってもらうところから始め,並行して5Sをテーマにした院内研修を進めることで職員の意識も高まりました。「5Sは大事だ」,「もっと5Sを進めていきたいと感じた」といった感想も多く聞かれたことから,医療安全管理委員会ではさらに進めていくことを確認しています。
またラウンドで明らかになった使途不明物品や,「いつか使うかも」と置きっぱなしになっている物品を病院長の指示の下,処分していくことも決定しました。5Sに取り組むことが業務効率を上げミスや事故を未然に防ぐことにつながることを全職員で共有していきたいと思います。
日々のラウンドや定期ラウンド,また年2回の研修を受けてもらうことで医療安全の意識を高め、全職員で患者の安全に取り組んでいきたいと思います。