総合診療・家庭医療
総合診療・家庭医療
当院は総合診療専門研修プログラム、家庭医療専門研修プログラムの基幹型病院として総合診療専門医、家庭医療専門医を養成しています。
プライマリ・ケア学会 認定医 5名 指導医 4名
総合診療特任指導医 3名
家庭医療専門医 2名
専攻医 1名(総合診療、家庭医療専門研修連動プログラム)
2023年4月現在
総合診療・家庭医療とは
年齢や疾患にかかわらずすべての患者さんに在宅から入院まで総合的な医療を提供します。患者さんの社会的・心身的要因に配慮し、地域住民の方々のあらゆる要求に応えて、すべての患者さんに継続して診療や治療にあたります。地域の医療機関・介護施設・福祉機関と連携し、地域全体の医療・介護ニーズに応えていく中で地域まるごとの健康づくりに取り組みます。
<PG責任者からのメッセージ>
PG責任者で内科部長の畑伸弘です。和歌山生協病院では、本田明生医師が家庭医の先駆者として活躍されていましたが、2017年急逝されました。現在、愛弟子の岡井康葉医師が家庭医としてがんばっています。当院は臨床研修基幹型病院として初期研修医を受け入れており、地域に根ざした研修、患者さんを生活の視点でとらえることを重視した研修を行っています。これまで初期研修修了後、家庭医プログラムに5人を送り出してきました。
2022年度、当院のプログラムに奥根百合医師が参加してくれました。今後、和歌山県の総合診療、家庭医療の発展のため、地域の第一線病院で、患者さんの立場に立った医療、チームで取り組む医療、SDHに正面から取り組む立場で、専攻医を育てていきたく思っています。熱い思いをもった先生の参加をお待ちしています。
<専攻医からのメッセージ>
総合診療・家庭医プログラム専攻医2年目の奥根です。アットホームな雰囲気で、先生方には優しく熱心に指導していただいています。コメディカルとの垣根も低くいつも相談にのってもらっています。市中病院ならではの困難な症例を経験し日々学ぶことが多く、チーム医療の大切さを実感しています。患者さん、コメディカルの方から信頼される医師になれるように一歩ずつ精進していきたいと思います。
2022年度家庭医療専門医試験
2022年度家庭医療専門医試験の合格発表があり、岡井医師が優秀なる成績で見事合格されました。試験はポートフォリオ(家庭医療専門医に求められる臨床能力を示す事例を集めたもの)、臨床実技試験、口頭試問、筆記試験から成ります。ポートフォリオは「患者中心・家族志向の医療を提供する能力」など20項目の詳細な事例及び「臓器別の健康問題」20事例の提出が必要とされ、その他の試験の対策も必要であり、受験までにも大変な労力が求められるものでした。しかし、それらを乗り越え見事に合格されたとの一報を聞いた医局内は大きな拍手に包まれました。
☆岡井医師からひとこと☆
『畑先生をはじめとする医局のみなさんのご指導とご協力のおかげで無事に合格することができました。本当にありがとうございました。』
<♠♣♥♦ブログ♠♣♥♦>
5/12~13名古屋で開催されたプライマリケア学会へ行ってきました!実践的な救急の話からスケールの大きい終末期の話まで様々な講演があり、たいへん勉強になりました。3日間の中で2年次の先輩方や指導医の先生方とも親交を深めることができ、参加して良かったと思いました。また機会があれば何か学会に参加してみようと思います!(1年目研修医)
先日プライマリケア学会に行ってまいりました。病院が行う在宅医療のお話から、救急診察や腹部身体所見などの診療・診察のお話まで、プライマリケアの観点から幅広く見つめ直し、学ぶことができました。また、全国から集まった医療関係者の方々が、単に発表者と聴き手という立場をこえてやりとりしていました。人と人との触れあいやコミュニケーションが重要とされるプライマリケアの在り方を、学会を通じて再確認しました。(2年目研修医)